2013年1月7日星期一

【英国】電力・ガス網に242億ポンド投資:消費者負担は年12ポンド増も

【英国】電力・ガス網に242億ポンド投資:消費者負担は年12ポンド増も
エネルギー業界の監督機関Ofgemは17日、2021年までに電力・ガス網の刷新に最大242億ポンドを投じる計画を承認した。再生可能エネルギーの拡大に向けたもので、これに伴い一般世帯のエネルギー料金は2013年4月から8年間で年間平均12ポンド上昇する見込みだ。
 今回の決定は老朽化した国内のエネルギー輸送インフラを改修する計画の一環。総投資額のうち155億ポンドは、送電・送ガス大手ナショナル・グリッドが運営するイングランドとウェールズの高圧送電網の改良および国内全土の高圧ガス網の刷新に、87億ポンドは一般世帯や企業にガスを供給する低圧ガス網にそれぞれ振り向けられる。このほか、景観保全に向けて地上の高圧送電網を地中に埋めるプロジェクトや、スコットランドとイングランド・ウェールズの送電網を海底でつなぐプロジェクトなども含まれている。
 なお送電各社が先に提出した投資案件の予算総額は294億ポンドだったが、Ofgemはこれを70億ポンドほど削減した格好。ただ7月に発表した素案からは、22億ポンドほど引き上げている。ナショナル・グリッドは当時、Ofgemが安全で信頼性の高いエネルギー網の構築に十分な投資を認めないことを批判。Ofgemは「一般世帯の負担拡大を最小限にとどめるためコスト効果の高い投資が必要」と反論していた。ナショナル・グリッドは今回の決定に対して、3月までにOfgemへの回答を行う予定だ。[環境ニュース]
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